トップページ > L・E・Mの作用と成分

学会で発表されているシイタケ菌糸体エキス(L・E・M)の主な作用


免疫賦活作用
免疫とは、体に侵入してくる抗原に対してリンパ球・マクロファージ類などが働いて特異な抗体をつくり、抗原を排除・抑制する生体防御機構です。
L・E・Mは、リンパ球の働きを高めるMitogen活性などの細胞性免疫増強作用を有し、加齢とともに低下しがちな「健康を保つ力」を高めます。


抗腫瘍作用
L・E・Mの抗腫瘍作用については、シイタケ菌糸体および培地(バガス等)からの代謝産物による相乗作用によって、高い効果があることがわかっています。実験として、ラットに発癌物質を混ぜたエサを与え続け、その半分のラットにはL・E・Mを与えたところ、340日後にL・E・Mを与えないラットは100%発癌し、うち80%が死亡。一方L・E・Mを与えたラットは30%しか発癌せず、しかも死亡したのは皆無でした。このことからもL・E・Mは癌の強い予防効果があるといえます。


肝保護作用
L・E・Mには肝細胞を保護する作用があり、免疫学的要因による肝細胞障害を軽減する働きを有しています。そのため、薬物性肝障害やアルコール性肝炎、ウィルス性肝炎などの治療研究においてもGOT・GPTの低下、抗体の出現などの効果をあげており、またB型肝炎・C型肝炎への効果も発表されています。一般的にはアルコールや風邪薬などを服用する際に、肝臓の負担を軽くして不快感を軽くする作用が認められています。


抗アレルギー作用
アレルギー性疾患のメカニズムとして抗原に対する免疫の異常亢進があげられます。
つまり、過剰反応を起こした免疫機構を正常化することでアレルギー性疾患が改善されると考えられます。
L・E・Mの持つ恒常性維持作用により、これらの現代医学では解明できないアレルギー性疾患に有効であるといえます。


抗コレステロール作用
L・E・Mの持つ抗コレステロール作用は、血管内に付着した余分なコレステロールを取り除く働きがあります。これにより動脈硬化をはじめ、様々な生活習慣病の予防に最適であるといえます。
L・E・Mの動脈硬化予防作用に関しては、「第55回日本栄養・食糧学会」「第33回日本動脈硬化学会」における発表に留まらず、2001年スイスで行われた「第17回世界栄養学会」に於いても発表され、世界中から注目を集めています。


抗ウィルス作用
L・E・Mの持つ抗ウィルス作用は、ウィルスの増殖を抑制する作用と、ウィルス自体を排除する作用に大別することができます。
この抗ウィルス作用と免疫賦活作用の相乗効果により風邪などをはじめ、ウィルス性肝炎などの疾患に効果を発揮します。


L・E・Mの作用と成分

 シイタケ菌糸体が成長するときに栄養源となる単糖(主にグルコース)を作り出すために酵素により強固な繊維質を段階的に分解していきます。その工程は複雑で培地の素材や培養環境によって大きく左右されますが、最も活性の高い状態で成分を抽出できるのが特許製法なのです。
その抽出されたエキス成分にはこれまでの研究の結果、抗腫瘍作用を示すβ-グルカン,免疫賦活作用のヘテログルカン,抗ウィルス作用の多糖蛋白、肝保護作用、美白作用のチロシナーゼ活性を阻害する物質などが含まれていることが判かっています。

L・E・Mの栄養成分

L・E・Mには、β-1,3Dグルカン、リグニン、エリタデニン、多糖たんぱく質などの健康成分が豊富に含まれています。
また、生シイタケは栄養価の高い食品といわれますが、L・E・Mはその栄養成分をはるかにしのいでいます。

  生シイタケ L・E・M  
たんぱく質 2.0g 15.5g ←約8倍
脂質 0.3g 0.9g ←約3倍
炭水化物 5.3g 65.3g ←約12倍
カルシウム 4.0mg 185mg ←約46倍
0.4mg 75mg ←約188倍
ビタミンB1 0.07mg 0.41mg ←約6倍
ビタミンB2 0.24mg 1.12mg ←約5倍
必須アミノ酸 624mg 2,700mg ←約4倍
その他アミノ酸 835mg 5,580mg ←約7倍
試験機関:(財)日本食品分析センター  
l

固層培養とは

 菌を培養する方法としては寒天培養、液体培養、固体培養などいくつかの方法がありますが、我々が研究した培養法は繊維状の原料を固めて培養基とし、固層状態として菌の培養に最も適した状態としたものです。

参考

 最近、菌糸体の培養において液体培養での特徴が取立たされておりますが、この方法は菌糸体を得るためであり、その栄養源はそれぞれの菌糸体によって異なり、培養後の液については同一とはなりません。
 さらに、この菌糸体のグルカン質はそのままでは体内に吸収することができません。